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2026.08.21

小寺さんのクレモナ便り Vol.4 クレモナの街とともに時を刻むトラッツォ

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小寺さんのクレモナ便り

こんにちは。クレモナから小寺がお送りします。

クレモナのシンボルといえば、大聖堂、そしてその隣にある鐘楼(しょうろう)と呼ばれる塔です。鐘楼とは、大聖堂や寺院の近くにある独立した鐘付きの塔のことを指す言葉です。

イタリア語でTorrazzo(トラッツォ)、クレモナ方言でTuràs(トゥラス)と言います。
この鐘楼は高さ112 メートルで煉瓦造りの塔としてはイタリアで1番高い塔になります。

建設は4段階に分けられ、1230年から建設が開始され、1309年に完成した記録があります。
階段で塔に登る事もできますが、段々と狭くなっていく502段の螺旋階段はなかなか根気のいる作業になります。少し登ると、塔の中に小さな時計博物館もあります。

 

外には直径8.4メートルの天文時計が付いています。こちらは世界最大級のもので、文字盤は天球を表し、太陽と月が通過する黄道十二星座が描かれています。
時間や星座のみならず、月の満ち欠けや、どの星座に月や太陽が位置するのか、春分、夏至、秋分、冬至そして日食、月食なども分かるようになっています。
こちらの天文時計は1583年から5年間かけて時計職人のディヴィツィオーリ親子によって制作されました。
塔が完成してから約300年は天文時計は無かったことになります。ストラディヴァリ(1644?-1737)は確実に天文時計付きの塔を見ていたことになります。

天文時計なしのトラッツォと思うとやっぱり少し寂しいですね。ちなみにこの塔に登るとヴァイオリン製作学校を落第する、留年するなどの言い伝えがあり、私小寺はその恐怖心から製作学校を卒業してから数年後に初めて塔に登りました。

雲のない天気の良い日は頂上からアルプス山脈も見えるそうです。クレモナに来られた際には是非登ってみて下さい。

Ciao~

 

小寺秀明-オフィシャルサイト
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